小児の新型コロナワクチン接種について

いつもいんべクリニックをご利用いただき誠にありがとうございます。

12歳以上の新型コロナワクチン接種についてはかなり進んできた印象がありますが、5歳から11歳までの小児用の新型コロナワクチン接種はこれからです。成人とは異なり努力義務もありませんし、各御家庭で様々なお考えもあろうかと思います。お子さんと親御さんとで相談して出た結論は尊重されるべきであると私は考えます。ただ、2022年3月21日をもって「まん延防止等重点措置」が解除となります。また、新年度を迎えるにあたり、人流も多くなると予想されます。よって、これまでの「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」発出下の人流が少ない社会情勢とは異なることに注意すべき点があると考えます。つまり、これまでよりは感染しやすい環境に移行する可能性が高いと考えられます。
ワクチン接種に関しては不確かな情報も多く、判断に悩むケースも多いかと思います。

公的機関より提供されるデータや解釈は比較的妥当性が高いと考えられます。最近ではプレプリントと呼ばれる査読前の論文(=専門家の批評を受けていない、ブラッシュアップ前の論文)もSNSで議論になることもしばしば見受けられますが、論文を読むことに慣れていなかったり、そもそも専門分野ではない場合には正確に解釈することが困難であることも珍しくはありません。

今回、私は自分自身の解釈は入れずに、参考となるリンクの提示のみを行いますが、必要な方は是非ご覧ください。そしてご家族でご検討頂き、納得のいく結論を得ることが出来れば良いと思います。

皆様の判断の一助となれば幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。

<参考>
厚生労働省ホームページ
5~11歳の子どもへの接種(小児接種)についてのお知らせ
厚生労働省「5歳から11歳のお子様と保護者の方へ 新型コロナワクチン接種についてのお知らせ」
小児科学会ホームページ
日本小児科学会 5~11歳小児への新型コロナワクチン接種に対する考え方


COVID-19 Vaccine Safety in Children Aged 5–11 Years — United States, November 3–December 19, 2021
原文サイト
翻訳後サイト

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