HPVワクチン(いわゆる子宮頸がんワクチン)について

いつもいんべクリニックをご利用いただき誠にありがとうございます。
最近当院にもHPVワクチン(いわゆる子宮頸がんワクチン)のお問い合わせが増えて参りました。
HPVワクチンについては、定期接種として公費負担(自己負担額ゼロ)もしくは任意接種(自己負担あり)の2種類の申し込み方法がございます。
そのうち、当院では大阪市民を対象に定期接種でのHPVワクチンの実施を行っております。
対象者などは以下の通りです。当院では定期接種の対象となっているHPVワクチンの中でもより幅広いウイルスに対して効果の期待が出来る4価ワクチンである「ガーダシル」を採用しております。

令和3年度の接種に関しては下記の通りです。

対象者

小学6年生から高校1年生相当の女子
令和3年度:平成17年4月2日から平成22年4月1日生まれ

※接種時に大阪市に住民登録のある方

新型コロナウイルス感染症の発生に伴う定期予防接種の接種期間の延長措置について

新型コロナウイルス感染症の発生に伴い接種の影響を受けた対象者については、子宮頸がん予防ワクチン定期予防接種の期間を延長します。

接種期間延長の対象者

令和3年度現在、高校1年生及び高校2年生相当の女子

(平成16年4月2日から平成18年4月1日生まれ)

接種期限

令和5年3月31日(延長前:令和4年3月31日)

接種費用

取扱医療機関で接種した場合は無料です。

接種種類・接種間隔

種類

  • 子宮頸がん予防ワクチンには「サーバリックス」と「ガーダシル」の2種類があります。
  • 「サーバリックス」「ガーダシル」のいずれも、子宮頸がん患者の約6割から見つかる16・18型の高リスク型のヒトパピローマウイルスの感染を防ぐと言われています。
  • 接種実施医療機関で相談し、接種できるワクチンを接種してください
  • 「サーバリックス」と「ガーダシル」は、いずれも同じワクチンを3回接種することになっています。片方を接種後にもう片方を接種する場合の効果などはわかっていません。1回目に接種した種類のワクチンを2回目以降も接種してください。

接種間隔

ガーダシル

  • 2回目:初回から1か月以上の間隔をあけて接種(標準的な接種間隔は、初回から2か月後に接種)
  • 3回目:2回目の接種から3か月以上の間隔をあけて接種(標準的な接種間隔は、初回から6か月後に接種)

引用:大阪市ホームページ

また、2022年4月1日以降は積極的勧奨差し控えの期間に該当する9学年の女性に対して、公費で接種の機会が提供される予定となっております。

HPVワクチンのキャッチアップ接種について

 

 厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会は2021年12月23日、HPVワクチンのキャッチアップ接種について、①対象は1997年度生まれから2005年度生まれの9学年の女子とし、②期間は2022年4月から3年間とすることを了承しました. これにより、積極的勧奨差し控えの期間に接種を逃したキャッチアップ接種の対象者は、予防接種法施行令に基づく定期接種の枠組みで、無料で受けることが可能になります. また、対象者の周知については、③予診票を個別送付の方向で自治体に要請する方針です. 同時に、「予防接種後に生じた症状の診療に係る協力医療機関」の体制整備も進められています.
1997年度生まれの世代以降は、HPVワクチンの接種率が極端に低くなっています. 今回の決定の根拠としては、HPV関連の子宮病変に対するHPVワクチンの有効性は、概ね16歳以下の接種で最も有効性が高いが、20歳頃の初回接種までは一定程度の有効性が保たれること、定期接種対象年齢以上の世代への接種においても、明らかな安全性の懸念は示されていないこと等のエビデンスによるものです. 詳細は以下のURLを参照して下さい.https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000192554_00015.html

(プライマリ・ケア部会感染症対策委員会)

この記事は大阪小児科医会ISOP 313号(2022/1/21発行)に掲載されています。
ISOP(Information Services for Osaka Pediatricians)は大阪小児科医会が会員向けに毎月発行しているニュース速報です。
小児医療・保健等に関する役に立つ情報、学会・集会案内を迅速にお伝えしております。

引用:一般社団法人 大阪小児科医会ホームページ

現在当院にはガーダシルの院内在庫がございますので、ガーダシルに関してはお電話を頂きましたらご希望の日時を伺いしてワクチン接種が可能です。

12歳未満の接種希望者は保護者の同伴が必須です。13歳以上の方につきましては、問診票に保護者の同意書記載をもって一人で接種することが可能ですが、可能であれば保護者同伴が望ましいと考えております。また、接種の際には接種希望者の年齢のわかる本人確認書類、母子健康手帳などが必要です。また接種後30分間の院内での経過観察が必要となりますので、予めご了承ください。

ご希望の方は当院(06-6452-11-1)までお問い合わせください。

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