私たちと一緒に働きませんか
糖尿病と共に生きる ~ life with diabetes ~
当院では新年度を迎えるにあたり、新規スタッフを募集しています。糖尿病や肥満症といった疾患は、ともすれば自己責任論で片づけられてしまうことが多い疾患です。しかし、正しく取り組むことにより必ず改善することが期待できる疾患でもあります。「life with diabetes」糖尿病と共に生きる、患者様に寄り添う姿勢を大切に取り組んでいきたいと考えています。医学的に正しい解決策はオーソドックスな事の積み重ねであることが多いです。しかし、患者様が思い悩み苦しんでいる、正にその時に正論の全てをぶつけられ、受け止めきれる患者様がどれだけおられるでしょうか。時には回り道だと思えることでも、患者様にとって必要な回り道であればそれはきっと最短経路となりえるはずです。ただ、ずっと回り道に迷い込んでしまう場合が無いわけではないので、そんな時にはスタッフ一丸となって解決策を見出しす事が出来ればどんなに素晴らしいことでしょうか。我々は、当院のチームとして協力して頂ける、主体的に考え行動が出来る、そのような人財を募集しております。各職種の能力を充分に発揮することによって、我々のクリニックに通院してくださる全ての方に健康になって頂き、輝く未来を提供していきたいと考えております。下記リンクより募集要項をご確認頂き、応募フォームよりお申し込み下さい。
常勤職員 | 看護師 | 医療事務 | 管理栄養士 | 臨床検査技師 |
非常勤職員(パートタイム) | 看護師 | 医療事務 | 管理栄養士 | 臨床検査技師 |
リンク切れの職種は現在募集を休止しております。予めご了承ください。
私のある一日の診療
私は主に糖尿病専門外来を担当し、時折救急外来で様々な症状で運ばれる患者様を診てきました。
糖尿病専門医になるまでは、一般の方からすれば普通の内科医であり、様々な疾患の患者様を数多く診察してきました(当然今でも内科医であり、糖尿病を中心とした内科診療を行う医師なのですが)。
10数年以上前のことになりますが、私にとって忘れることの出来ない患者様がいます。
大学に入学したばかりで、クラブ活動にも積極的な、どこにでもいそうな快活な女の子でした。あるころから体調不良を自覚し、体のだるさが取れません。クラブ活動のし過ぎかと思い、自宅で安静に過ごすようにしていましたが全く症状が良くなりません。ご飯も普通に食べているのに体重が増えるどころか、体重がみるみる減ってきてしまい数か月で10kgも体重が減ってしまいました。おかしいと思いながらも日常生活を送っていたある日、呼吸のコントロールが出来なくなり家族に相談しました。家族から見てもこれはおかしいと救急要請し、病院での診察を受けました。パッと見たところ過換気*の状態で、おそらくは新生活になじめなくてストレスがたまったのであろう、自宅で様子を見るようにと指示を受けました。帰宅後、数時間ほど指示通りに様子を見ていましたが症状は改善せず、ついには会話をすることすら出来なくなってしまいました。家族はただ事ではないことを察知し、自力で昏睡状態の患者を担ぎ込みながら当時私が勤務していた救急外来の受付でこう叫んだのです。「うちの娘を助けてくれ」、と。
その時救急外来の内科担当医は私だったので、家族はこれまでの経緯についてお話してくださいました。この経過である疾患が疑われましたので、「検査と治療を行います。おそらく現在の状態をみると入院が必要になると思いますが、病名が判明したらまたお伝えいたします。」と伝え、待合室で待機するようにしました。そしてその結果は直ぐに出ました。血糖値Hi、尿ケトン4+、その後の詳細な血液データから”糖尿病ケトアシドーシス”という病名が判明しました。
糖尿病ケトアシドーシスは高度な脱水を伴うことが多く、入院での治療が必要な病気です。脱水の補正と適切なインスリン投与により意識状態は改善し、会話が可能な状態になりました。また精密検査の結果、1型糖尿病が原因で糖尿病ケトアシドーシスを発症したことも判明しました。突然の入院、聞いたことも無い病名、どのような治療が必要になるのか、多感な10代の女の子を困惑させるには十分過ぎました。幸いなことに非常に理解力があり、自分の病状を良く理解しようと私に沢山の質問をしてくれました。退院が数日後に迫ったある日、「私はこれからの人生で、出来ないことがありますか。」、このように問いかけられました。私は「出来ないことは何もないですよ。クラブ活動もこれまで通りしていいし、大学にも普通に通ってもいい。結婚も出産も問題ない。ただ、定期的な通院と毎日のインスリンを忘れないようにしてください。」と答えました。退院の日、「先生ありがとうございました」と手紙を貰ったのが今でも忘れることが出来ません。退院後は別の先生に通院することになったので、その後をフォローアップすることは出来なかったのですが、きっと元気で過ごしていてくれるのだと思います。
例に挙げた方以外にも、男女問わず糖尿病発症時から診察を行い、診察の度にその時々の出来事を伺い、結婚や妊娠、出産など人生の中でも大きな出来事を共有し、時には喜び、時には励ましたりしながら過ごしていく糖尿病内科や一般内科という仕事は私にとってとても魅力的な仕事です。また糖尿病に関する知識が正しく知られていない現状もあり、正しい知識や医学的に妥当な治療法を提供することが我々の使命であると考えています。
ただ、医師だけの力では限界があるのは間違いありません。’Professionals collaborationg to ~’とあるように、何かを成し遂げるためには各部門のプロフェッショナルの力が必要です。私たちに力を下さい、私たちを頼ってくださる全ての方の力になるために。それこそが「糖尿病と共に歩く」ということだと考えています。
医療を完結させるためには医師だけでは不可能です。受付、保険証の確認、会計などを担当する事務の方、患者様の採血、検査、生活指導などを担当する看護師の方、栄養指導などを担当する管理栄養士の方、採血、検査などを担当する臨床検査技師の方、その他沢山の職種の方と共に行っていく必要があります。
この度ご縁あって梅田スカイビルで生活習慣病や一般内科を主に診察するクリニックを開業する運びとなりました。私たちの仲間として一緒に働きませんか。もしご興味を頂けるようであれば、各職種のリンクよりお問い合わせください。どうぞよろしくお願い申し上げます。