糖尿病

2型糖尿病

インスリンの分泌が低下したり、インスリンの効きが悪くなったり、様々な要因で発症する糖尿病で最も多い糖尿病です

 2型糖尿病は日本人の糖尿病の大多数を占め、膵β細胞からのインスリンの分泌低下と筋肉、肝臓、脂肪組織におけるインスリン感受性のていかの両者があわさって発症します。高血糖の進行は緩やかで、糖尿病に特徴的な自覚症状や合併症が乏しいなど、比較的早期には診断が得られず経過することも少なくありません。1型糖尿病とは異なり、生存のために生涯を通じてインスリン投与が必要不可欠となるケースは稀であり、多くは減量など生活習慣の改善と薬物療法でインスリン抵抗性が改善すると血糖値が正常化します。発症、進展には過食・肥満・加齢・運動不足などの環境因子が関与すると同時に遺伝因子も深く関与しているため、親・きょうだいが糖尿病にかかっている場合には2型糖尿病発症の危険因子となります。2型糖尿病は40歳以上に最も多くみられますが、現在では若年での発症も増加しており、あらゆる年齢層での発症が認められており、適切な経過観察が必要です。