新型コロナワクチン接種も間も無く3回目のブースター接種が開始になろうとしています。
接種券もそろそろ届いているかたも多いのではないでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大により自粛生活を余儀なくされ、心と体のバランスを失っている方も多いように感じております。
現代社会に生きるものとして、程度の差こそあれストレスと無関係でおられる方はごく少数かと思います。ストレスによる負荷が自分で対処できないレベルを超えてくると精神的にも、また肉体的にも失調を来すことは多くの方々が経験されているのではないでしょうか。
国立精神・神経医療研究センター によると心身症はこのように説明することが出来ます。
心身症とは、各科が対応する身体疾患の内、発症や経過に心理社会的ストレスの影響で機能的(器質的)な障害を伴った疾患群です。日常生活で仕事や対人関係などの心理社会的ストレスに無頓着や無自覚な場合に発症・悪化することが多く一般的治療では改善困難です。身体症状と心理社会的ストレスの間にある“心身相関”の理解を心療内科は重要視します。
その疾患群の中でも代表的なものとして、過敏性腸症候群、機能性ディスペプシア、本態性高血圧、アトピー性皮膚炎、頭痛(筋緊張型頭痛、片頭痛など)、疼痛性障害などが挙げられます。
なお、神経症・うつ病などの精神疾患に伴う身体症状は心身症ではありません。また、摂食障害は精神疾患を合併することが多く、状態によっては精神疾患として対処し、他の医療機関に紹介することもあります。予めご了承ください。
国立精神・神経医療研究センター
また以下のような点に注目することが大切です。
初診時の主訴では、痛み(頭、腹部、肩、手足など)、胸腹部のもたれ、吐き気、全身倦怠感などが目立ちますが、心身症は心理社会的ストレスの影響した身体疾患群なので、過敏性腸症候群では下痢や便秘、機能ディスペプシアで腹部膨満感といったように、基本的には前述した疾患のそれぞれの症状に準じます。そして通常治療では回復が困難なことも特徴です。そこで心療内科では個々人それぞれの心理社会的ストレスに着目します。生活習慣や行動様式、性格や考え方、などの特徴や、進学・就職・結婚・昇進・転職・死別、環境変化などのライフイベントの疾患への影響を考慮します。本人はストレスの体への影響や、こころと体の関係に気づいていない場合もあって、これも心身症の症状かもしれず、心身相関の気づきを深めていくことが治療の重要な要素になります。
国立精神・神経医療研究センター
また、心身症で受診される方のなかで御自身の精神的なストレスについて自覚されていない方が多いこともあります。こちらから指摘して、初めてそうかもしれないと気が付かれることも少なくありません。寝付きにくい、何かしようとしても気分がのらない、動悸がして体がしんどくなる、など症状は人によって千差万別ですが体が疲れているときに適切に対処しないと症状が悪化することも少なくありません。またこれらの体調不良が精神的な不調から来ているのか、ホルモン異常から来ているのかは検査しないとわからないのもまた事実です。
私たちはいつも皆様のそばで、笑顔に過ごすことが出来るようにサポートしていきます。
もし体調に不安を感じられたら、いつでも私たちを頼りにしてください。